看護師としての仕事に誇りを持っていたものの、過酷な労働環境と心ない人間関係に押しつぶされそうになり、「自分から辞めるなんて言い出せない…」と悩み続けたという福田由紀さん(29歳・派遣看護師)。
今回は、退職代行を利用して職場を離れることを決めた彼女の体験談をお聞きしました。疲弊しきった日々から抜け出すために踏み出した一歩。そのリアルな声をぜひご覧ください。
体験者プロフィール
福田 由紀 女性29歳
派遣看護師(老健施設勤務) 派遣社員
夜勤・早番が続き、常に疲労困憊。スタッフ不足で休憩すら取れず、腰痛とめまいに悩まされ日を追うごとに悪化した。日勤スタッフのミスを尻拭いさせられる日々に耐えられなくなる。夜勤明けで帰宅する途中に偶然SNSで目にした退職代行を利用することに
		
	どんな勤務スタイルだったんですか?
夜勤と早番が続くシフトが多かったですね。夜勤明けで帰っても、1日休んでまた早番とか…。睡眠時間もまともに取れない日が続いて、体を休めるタイミングが全然なかったです。
正直、常に疲労困憊でした。
		
	
		
	体調面でもかなり負担が大きかったと聞きました。
はい、もともと腰に少し不安があったんですが、休憩も満足に取れないし、力仕事も多くて…。 気づいたら腰痛がどんどん悪化して、立ちくらみやめまいも頻繁に起きるようになっていました。 でも、人手が足りないから誰にも代わってもらえない。そういう環境でした。
		
	
		
	そんな状況でも、どうやって仕事を続けていたんですか?
やっぱり、利用者さんたちの存在が大きかったです。
「ありがとうね」って声をかけてもらえると、それだけで少し救われた気持ちになって…。
そう言うことがモチベーションになって何とか続けていました。 でも正直、自分の中ではいつか限界が来るなって思いながら働いていたんです。
		
	
		
	派遣という立場について、感じていたことはありましたか?
立場的に弱いなと思うことは多かったです。意見が通りにくいし、待遇も正社員と比べて明らかに違います。
でも、責任や業務量は変わらない。そこにすごくギャップを感じていました。
		
	
		
	退職を考えるようになったきっかけは?
 人手不足で休憩すら取れず、トイレに行く時間もないこともありました。腰痛やめまいも悪化していて、「これはもう無理だな」って。
それに、日勤の人がやったミスの責任をなぜか夜勤の私が取らされることも多くてどんどん気持ちが沈んでいきました。毎日憂鬱で出勤の前は体が重かったです。
		
	
		
	少しずつ心身両面から追い詰められて行ったんですね。
自分で退職を伝える選択肢はありましたか?
 何度も「辞めたい」と思ってはいたんですが、派遣先の施設のリーダーがすごく威圧的で相談できる雰囲気ではありませんでした。
過去に辞めたいって言った他のスタッフがキツく責められてるのを見て、「自分もああなるのかな」と怖くて言い出せませんでしたね。
		
	
		
	どうやって退職代行の存在を知りましたか?
夜勤明けの帰り道、何気なくSNSを見ていたら「退職代行で辞めた」っていう投稿を見かけて、「あ、こんな方法があるんだ」って知りました。
すぐに調べて、思い切って口コミが良さそうな退職代行業者に連絡してみました。
		
	
		
	実際に退職代行を使ってみてどうでしたか?
とにかく手続きがスムーズで、あっけないくらい簡単でした。
申し込みをした翌日には、もう職場には一切連絡しなくていい状態にしてくれていて…。
自分ではあんなスムーズに退職に持っていけなかったと思うので、本当に助かりました。もっと早く決意していればと感じています。
		
	
		
	退職後の気持ちはどうでしたか?
最初は退職代行を利用したことに少し罪悪感がありました。でも、
それよりも「やっと解放された」という安心感の方が大きかったです。
今は、少し休んで自分の体と心を労わっています。次はもっと自分を大切にできる職場で働きたいです。
		
	
		
	ホッとして次のことを考えられるようになったんですね。
		
	福田さんと同じように悩んでいる人へメッセージをお願いします
 看護師って本当に大変な仕事だけど、「辞めたい」って思うのは逃げじゃないと思います。
自分の健康や人生を犠牲にする必要はありません。勇気を出して一歩踏み出すだけで、景色が変わることもあるということを伝えたいです。
		
	退職代行は自分を守るための手段
退職代行は、逃げではなく「自分を守るための手段」とも言えると思います。
心身が追い詰められたときに退職手続きが負担になることもあるし
今回の福田さんのように退職することを伝えにくい状況の方もいます。
福田さんが選択したように苦しい状況から抜け出すための方法として退職代行の存在を知っておくことで、自分の人生を立て直すきっかけになるかもしれません。