退職代行体験談

「もう限界でした」29歳フリーランスWebデザイナーが退職代行で契約終了を決断した理由

「辞めたいけど言えない」「でも、このままじゃ身体がもたない」

そんな板挟みの状況で悩んでいる方は少なくありません。特に個人契約のフリーランスや業務委託の場合、「雇用」とは違う複雑さがあり、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまうことも。

今回は、ベンチャー企業との年間請負契約で苦しい状況に追い込まれた本田隼人さん(29歳・仮名)に、退職代行サービスを利用した体験談をお聞きしました。同じような状況で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

体験者プロフィール

本田隼人さん(29歳・男性・仮名)

職業:Webデザイナー(業務委託・フリーランス)

契約形態:ベンチャー企業と準社員扱いの年間請負契約

問題状況:納品30件超がある中、3ヶ月連続で報酬の入金遅延。追加案件だけが積まれ、副業禁止相当の独占条項により他クライアントを取れず生活が苦しくなり、 友人に相談した際に退職代行を知り、利用を決断。

報酬はもらえないのに、契約だけは縛られて…。そんな私を救ってくれた『退職代行』

どんな職場でしたか?当時、どんなことで悩んでいましたか?

正確には「職場」というより、IT系のベンチャー企業と年間の業務委託契約を結んでいました。最初は「準社員扱いで安定した案件を」という話だったんですが、実際は違いましたね。

一番の悩みは報酬の支払い遅延でした。契約では月末締めの翌月20日払いだったのに、3ヶ月連続で「会社の資金繰りが落ち着くまで待って」の一点張り。それなのに新しい案件だけはどんどん回してくる。しかも契約に独占条項があって、他のクライアントから仕事を受けることができない状況でした。

生活費が底をつきそうで、正直かなり追い詰められていました。30件以上納品しているのに、対価がもらえないって、本当に理不尽だなと思いました。

なぜ自分から契約を終了できなかったのですか?

いくつか理由があります。まず、未払い報酬の回収です。このまま契約を切ったら、お金を取り戻すのがもっと難しくなるんじゃないかと思って。内容証明郵便を送ったり、労基署に相談することも考えましたが、正直、時間も気力もありませんでした。

それに、相手は会社組織で、私は個人。法的な手続きって、素人には本当にハードルが高いんですよね。どこから手をつけていいかわからなくて、結果的に何もできずに時間だけが過ぎていく感じでした。

職代行を知ったきっかけと、使うまでの不安は?

最初はネットで「業務委託 契約終了 方法」みたいなキーワードで検索していて、そこで退職代行サービスの存在を知りました。「フリーランスでも使えるの?」って疑問でしたが、調べてみると報酬回収と契約終了を一緒にやってくれるサービスがあるとわかって。

不安は正直ありました。「本当に大丈夫かな」「余計にこじれたりしないかな」って。でも、無料相談で話を聞いてもらったとき、担当の方が「同じような相談は多いです」って言ってくれて、少し安心できました。料金も最初に固定で提示されたので、追加費用の心配もなかったです。

実際の手続きはどうでしたか?感想は?

手続き自体は思っていたよりもスムーズでした。必要な書類を用意して、あとは基本的に待つだけ。

担当の方が相手の会社と直接やり取りしてくれるので、私が直接話す必要はありませんでした。これが一番助かったポイントです。感情的になったり、言いくるめられたりする心配がなくて。報酬回収については、全額とはいきませんでしたが、7割程度は回収できました。何もしなければゼロだったかもしれないので、十分だったと思います。

契約終了後の生活は変わりましたか?

まず、精神的にすごく楽になりました。毎日「今日は入金されるかな」って通帳を確認するストレスがなくなったのは大きかったです。夜もちゃんと眠れるようになって。

仕事面では、独占条項がなくなったので、他のクライアントと契約できるようになりました。今は複数の会社と小規模な案件で契約していて、収入は以前より少し下がりましたが、精神的な安定を考えると断然良いです。

「逃げじゃない」って今なら言えます。自分を守るための正当な選択だったと思います。

今、同じように悩んでいる人に伝えたいことは?

一人で抱え込まないでほしいです。私も「誰にも言えない苦しみ」を感じていましたが、専門家に相談することで道筋が見えました。

特にフリーランスや業務委託の場合、雇用とは違う難しさがあります。でも、それに対応してくれるサービスもちゃんとあるんです。無料相談だけでも受けてみる価値はあると思います。

あと、「プロに任せる」って選択肢があることを知ってほしいです。自分で全部やろうとすると、時間も気力も消耗してしまいます。適切なサポートを受けることは、決して恥ずかしいことじゃありません。

契約に縛られて苦しい思いをしている気持ちは、ちゃんと向き合っていい。

フリーランスだって、業務委託だって、理不尽な扱いを受けたり、無理を強いられるのはおかしいことです。限界を感じたとき、あなたを守る手段のひとつとして「退職代行」があるということ、ぜひ覚えておいてください。

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