退職代行体験談

「辞めたいけど、言い出せない…」そんなあなたに届けたい、ある現場監督の退職体験

「辞めるなら損害賠償だ」
そんな言葉を会社から突きつけられたら、あなたはどうしますか?

今回は、建設会社で現場監督として働いてこられた原口健一さん(40歳)が、「退職代行サービス」を使って無事に退職された体験をお届けします。「退職を伝える勇気が出ない」「上司が怖くて言い出せない」
もし今そんな気持ちを抱えている方がいたら、きっとヒントになるはずです。

体験者プロフィール

原口 健一(はらぐち けんいち)さん|40歳|元建設会社・現場監督

中堅の建設会社で15年間勤務。複数の現場を管理する主任として、責任の重い仕事を任されていました。
しかし、納期の遅れを一人で背負わされ、休みも取れず、現場に泊まり込む日々…。
あるとき、部下のケガを隠すよう指示されたことで「このままではいけない」と感じ、ついに転職を決意しました。

「家に帰れない」「労災も隠せと言われた」──限界を超えた毎日

原口さん、今日はお時間ありがとうございます。退職を決意されるまで、どんな状況だったのでしょうか?

現場監督として、スケジュールの管理から安全管理まで全部担当していました。
納期が厳しく、遅れると「全部お前のせいだ」と言われてしまうんです。
毎日のように残業で、休みも返上して現場に泊まり込むような生活が続いていました。

まさに、責任を一手に背負っていらっしゃったのですね。

そうですね。しかも、会社の計画自体が無理のある内容で、それを指摘しても「お前の管理能力が足りない」と責められるばかりでした。家族と過ごす時間もどんどん減っていきました。

─特に「もう無理だ」と思われた出来事はありましたか?

大きく分けて2つあります。1つ目は、部下が現場でケガをしたときのことです。
上司から「労災を使うと評価が下がるから、内密に処理しろ」と言われて…。
部下には申し訳ない思いで、夜も眠れませんでした。

それは本当にお辛かったですね。

そして2つ目は、その数日後です。
車で現場に向かっていた途中、一瞬意識が飛んでしまい、気づいたときには路肩に乗り上げていました。
「このままだと命に関わる」と感じた瞬間でした。

命の危険すら感じていたにも関わらず、なかなか辞められなかったのはなぜでしょうか?

自分が抜けたら現場が止まってしまうんじゃないか、部下に迷惑がかかるんじゃないかと考えてしまって…。
でも、事故未遂をきっかけに「家族より大切な仕事なんてない」と気づきました。

そして、退職の意思を伝えられたのですね。会社側の反応はどうでしたか?

直属の上司には「今辞められたら困る」と言われました。それでも強く意思を伝えると、後日、部長に呼ばれて「損害賠償を請求する」という内容の書面を渡されたんです。
頭が真っ白になりました。

そこから、退職代行を使うことを決められたのですね。

 はい。
「もう自分ひとりでは戦えない」と思い、夜中にスマホで「退職 損害賠償」と検索していたところ、「退職代行サービス」を知りました。

最初は不安もあったのではないですか?

もちろんです。「本当に大丈夫なのかな」「逃げてるって思われないかな」と悩みました。
でも、会社が法的な言葉で脅してくる以上、こちらも専門家の力が必要だと思いました。

弁護士が対応してくれる退職代行を選ばれたのですね。

そうです。「弁護士が対応」「損害賠償にも対処できる」と書かれていた事務所を選びました。
無料相談があったのでLINEで登録し、電話で状況を説明しました。
弁護士さんから「それは違法な脅しです。私たちが対応します」と言われたとき、本当に救われた気持ちでした。

実際に手続きを進める中で、不安はありませんでしたか?

 驚くほどスムーズでした。状況を説明して、必要書類をLINEで送って契約したら、あとはすべてお任せでした。
「明日会社に連絡しますので、もう出社しなくて大丈夫です」と言われたときは、本当にホッとしました。

会社とは一切連絡せずに済んだのですね。

はい。退職に必要な制服や保険証なども郵送で返却しました。
直接、会社の人と顔を合わせることなく、法的にしっかりと退職できたんです。「お願いしてよかった」と心から思いました。

無事に退職されて、生活にはどんな変化がありましたか?

まるで別の人生を生きているようです(笑)。
今では、家族と一緒にご飯を食べたり、普通の時間に寝られたり…。本当に幸せです。

今はどんなお仕事を?

今は、小さなデザイン事務所で働いています。
仕事の内容も前職とはまったく違いますが、「君のアイデア、いいね」と言ってもらえる環境が、とてもありがたいです。

退職してから、後悔は一度もありませんか?

収入が減ったり、この年齢での転職に不安がないわけではありません。
でも、心と体の健康を取り戻した今の生活が、私にとっての“正解”だと感じています。

最後に、今「辞めたいけど辞められない」と悩んでいる方に、メッセージをお願いします。

責任感がある方ほど、「自分が辞めたら…」と考えてしまうと思います。でも、その責任感を利用するような会社に、身を削ってまで残る必要はないんです。
あなたがいなくても会社は回ります。でも、あなた自身の体と心の代わりは、どこにもありません。

私は弁護士の退職代行を利用しましたが、法律のプロが味方についてくれる安心感は、本当に心強いものでした。
悩んでいる方がいたら、まずは無料相談だけでも受けてみてください。
話すだけでも、きっと見える景色が変わると思います。

最後に

「会社を辞める=逃げ」ではありません。
自分や家族を守るための、大切な選択です。

原口さんの言葉から、同じように悩んでいる方が「一歩踏み出すきっかけ」を感じていただけたなら、これほど嬉しいことはありません。

あなたの人生は、あなたのもの。
守るべきは、何よりもその「心」と「体」です。

-退職代行体験談