夜になると、思わずスマホで「退職 言えない」
夜になると、思わずスマホで「退職 言えない」と検索してしまう。
眠れないまま画面を見つめ、明日の出勤を想像するだけで心が落ち着かない。
辞めたい気持ちは確かなのに、口に出す勇気が出ない。
そんな日々が続いていませんか。
体験者プロフィール
川野 百合子(かわの ゆりこ)さん|43歳・正社員
一般事務をしています。正社員です。
退職したい気持ちはずっとあるのに、言えなくて…気づいたら何ヶ月も経っていました。
「退職 言えない」
「退職 言えない」状態が続いてしまったんですね。
はい…。夜になると検索してしまいます。 「退職 言えない」「辞めたいのに言えない」「上司が怖い」って。
見たくないのに見てしまう感じで、読んでいるうちに涙が出そうになることもありまし た。
日中は頑張っているのに、夜になると気持ちが溢れてしまうんですよね。
そうです。会社では普通にしているつもりなんですけど、家に帰ると一気に崩れる感じで…。
「もう限界かもしれない」と思いながら、でも次の日も普通に出勤してしまう。自分でも不思議です。
退職を考え始めたきっかけは何だったんでしょう?
上司の存在ですね…。 怒鳴られるとか、あからさまな暴言があるわけじゃないんですけど、とにかく細かく詰められるんです。
細かい詰め、というと?
例えば、社内メールの文章。
私はこれまで普通にやってきたつもりなんですが、上司にチェックされると必ず何か言われます。
「この言い回しって相手に失礼じゃない?」
「この一文、いる?」
「句読点の位置がおかしいよね」って…。
最初は「ちゃんとしなきゃ」と思って直していたんですけど、だんだん“正しさ”より“追い詰められる感覚”が強くなっていきました。
仕事の指摘というより、人格に触れられているような感覚になりますよね。
なります…。
あと、書類もそうです。例えば請求書の処理で、仕訳の入力が1つ違っただけで、
「どうしてこうなるの?」
「何回も言ってるよね?」
って、淡々と責められるんです。
しかもその場で終わらない。次の日も、別件の話をしていて急に「そういえば昨日の入力さ…」って蒸し返される。
自分のミスがずっと首にかかったままになる感じで、息ができなくなっていきました。
退職を口に出せない環境
その環境だと、退職を言い出すのが怖くなるのも無理ないです。
怖いです…。
「辞めます」って言った瞬間に、何を言われるか分からない。
しかも上司って、正論っぽく言うんですよ。だから余計に刺さるんです。
「この年齢で辞めるの?」
「今辞めてどうするの?」
「次の仕事、決まってるの?」
そういう言葉が、絶対飛んでくる気がして…。
40代って、“辞めること自体”を責められそうな怖さがありますよね。
はい、「家庭は?」とか「生活大丈夫?」とか。
私は独身じゃないので、夫にも迷惑をかけたくないし、簡単に辞められない現実もあるんです。
周りに迷惑をかけるから言い出しづらい
他に、退職を言えない理由はありましたか?
迷惑をかけると思ってしまったことですね。
一般事務って、誰かが辞めると急に回らなくなるんです。
私も長く勤めているので、仕事が属人化していて、「これ誰がやるの?」って業務がいくつもあります。
引き継ぎのことを考えると、すぐ辞めたいのに「辞めます」って言えない。
それがまた自分を苦しめる材料になっていました。
静かに辞めたい
責任感が強いほど、自分より職場を優先してしまうんですよね。
はい…。
本当は、静かに辞めたいだけなんです。
誰かを困らせたいわけじゃないし、会社の悪口を言いたいわけでもない。
ただ、波風を立てずに、普通に、静かに辞めたい。それだけなんです。
辞めようとして、実際に切り出しかけたことはありますか?
あります。何度も。
上司に「少しお時間いいですか?」って言おうとして、喉まで出かかって止まったことが何回もあります。
あと、退職の話を切り出す用のメモを家で書いたこともあります。
「一身上の都合で…」とか、言い方を考えて…。
でも出勤すると、上司の顔を見た瞬間に全部消えるんです。
“言ったら詰められる未来”がリアルすぎて、体が固まってしまって。
頭では分かっていても、身体が拒否する感覚になりますよね。
そうなんです。
退職って、本来は悪いことじゃないはずなのに、私の中では“怒られるイベント”みたいになってしまってました。
誰に相談していいかわからない
相談できる人はいらっしゃいますか?
いませんでした。
夫には優しいので相談できなくはないんですけど、心配させたくなくて。
あと、もし「辞めればいいじゃん」って軽く言われたら、それはそれで悲しい気がして。
友人にも言えませんでした。
40代って、みんなそれぞれ大変で、家庭のこととか介護とか、色々抱えてる。
そんな状態で「会社辞めたい」って相談するのが申し訳なくて…。
近い人ほど、かえって言いづらいことってありますよね。
あります。
だから夜、ひとりで検索してました。
「退職 言えない」って調べて、体験談を読んで、「分かる…」って思って。
でも読み終わると、「私もこのままなのかな」って不安で胸が苦しくなって…。
スマホを置いても、考えが止まりませんでした。
出社前に胃が痛くなる
体調面には影響が出ましたか?
出ました…。
眠りが浅くなりました。夜中に何度も目が覚める。
朝起きても疲れが取れなくて、頭が重い。
出社前に胃が痛くなることもありました。
特に辛いのは日曜の夜です。
「明日また詰められるかもしれない」って思うだけで、胸がざわざわして。
何をしても落ち着かない。
家族と過ごしていても、心のどこかで会社のことを考えている自分がいて…。
休みの日も、心が休めない状態ですね。
そうです。
でもそれでも「休む」という選択ができなかった。
休んだら「どうして休むの?」って詰められるのが怖いし、休み明けに何を言われるか分からない。
結局、無理して行く。
そういう生活が続いて、気づいたら心が擦り切れていました。
退職代行の存在
そこで退職代行という選択肢を考えたんですね。
はい。
最初は抵抗がありました。
退職代行って、若い人が使うイメージがあって…。正社員で、40代で使うなんてどうなんだろうって。
その感覚は自然です。
ただ退職代行は、「退職の意思を会社に伝える」部分を本人に代わって行ってくれるサービスです。
それを知ったとき、すごく救われました。
私が欲しかったのって、まさにそこなんです。
辞めたい。でも、揉めたくない。
上司に詰められたくない。
静かに辞めたい。
退職代行は、その“言えない”を現実的に解決する手段になり得ます。
そうなんです。
私、会社と喧嘩したいわけじゃないんです。
誰かを困らせたいわけでもない。
ただ、静かに離れたいだけ。
その希望を守ってくれる方法があるって知って、心が少し軽くなりました。
退職代行の流れは、基本的にシンプルです。
LINEなどで相談→内容と料金の確認→申し込み→代行側が会社へ連絡→退職手続きへ、という形ですね。
料金が高いかも、と不安でした。
費用は運営元によって差があるので、追加料金の有無や対応範囲を確認して比較するのが大切です。
また、ケースによっては会社から本人へ連絡が来る可能性もあるので、事前に説明を受けておくと安心です。
私は“心が壊れる前に終わらせたい”って気持ちが強かったので、
安心して辞められるなら必要な出費かもしれないと思いました。
辞めたいと思うことは、悪いことじゃない
最後に、今悩んでいる方へメッセージをお願いします。
「退職 言えない」って検索してる人って、きっと真面目なんです。
責任感があって、周りのことも考えてしまう。
だから言えない。でも、その優しさや我慢が、自分を壊してしまうこともあります。辞めたいと思うことは、悪いことじゃないと思います。
年齢のせいで諦める必要もない。
自分の人生を守るために辞めるのは、逃げじゃなくて選択だと思います。
まとめ
もしあなたが今、
「退職 言えない」
「上司の詰めが辛い」
「波風を立てずに辞めたい」
そう感じているなら――
手段を変えることで、状況が動くことがあります。
メールなど文章で伝える方法もありますし、どうしても難しいなら退職代行という選択肢もあります。
どうか、自分の心を一番に考えてあげてください。
