退職代行体験談

体も心も限界寸前…それでも辞められなかった。僕が、退職代行で救われた話

辛くても「辞めたい」と言えないあなたへ

建築現場で施工管理として働く川村翔太さん(28歳)は、誰よりも真面目で責任感の強い若手監督だった。
現場の安全を守り、若手を育て、全体をまとめる。
誰かがやらなければならないその仕事を、川村さんはずっと一人で背負ってきた。

しかし、日を追うごとに増えていく深夜残業。休みもないまま、プライベートの時間がどんどん削られていく中で、心と体は確実に蝕まれていった。

気が付けば、大切な婚約者との関係も冷え込み、自分の人生が「仕事だけ」になっていた。

今回は、そんな川村さんが「退職代行」という選択を通じて、自分自身を取り戻していくまでの体験をお届けします。

体験者プロフィール

川村 翔太(かわむら しょうた)さん|28歳・男性/建築現場の施工管理(正社員)
大学卒業後に建築会社へ就職。現場監督として責任ある立場を担う。
やりがいのある仕事ではあったが、慢性的な長時間労働と休日の少なさから心身のバランスを崩し、退職を決断。

現在は休養を取りながら転職を検討中。趣味の映画鑑賞や読書を少しずつ再開している。

「現場を守る」ことに誇りがあった。でも…

建築現場での仕事について教えてください。

現場監督として、若手職人の指導や進捗管理、安全対策など、いろんな責任を担っていました。
特に人命に関わる仕事なので気が抜けませんし、やりがいもあったんです。
「自分が現場を支えている」という誇りもありました。

それでも、辞めたいと思うようになったのはなぜですか?

やっぱり働きすぎですね。繁忙期は毎日帰りは深夜、それすらできず会社に泊まることもざらにありました。
 

月に休めるのは2日あるかどうかで、友人と遊ぶどころか婚約者と話す時間もありませんでした。
そして気が付いたら睡眠不足が慢性化、体調も精神面もどんどん悪化していきました。

気持ちの余裕もなくなり、休日が来ても寝て過ごすだけ。生きる実感がどんどん薄れていったんです。

本当にしんどい状況ですね。それでも、なぜ辞められなかったんでしょうか?

正直、「辞めたい」気持ちはずっとありました。でも、「自分が抜けたら現場が止まる」とか、「上司に迷惑をかけるのはイヤだ」とか…そんなことばかり気にしてしまって。
あとは…やっぱり怖かったんですよ。辞めるなんて言ったら何を言われるか、怒鳴られるんじゃないか、とか。

僕の職場は体育会系の雰囲気が強くて、弱音を吐いたら負けだ、みたいな空気もありましたから。

誰にも相談できず、ただただ我慢を続けていました。

退職代行を知ったきっかけは?

「辞めたい 言い出せない」ってネットで検索していたら、退職代行の広告が出てきたんです。
最初は「本当に辞められるのかよ」と思いましたけど、口コミを読んだり、無料相談ができるって書いてあったんで、ダメ元でLINEしてみました。

実際に退職代行を使ってみて、どうでしたか?

LINEですごく親切に対応してもらって、細かい事情も丁寧に聞いてくれました。
そして、申し込みをした次の日の朝には「もう出勤しなくていいですよ」って連絡があったんです。
そのとき、何とも言えない安堵感で、涙が出そうになりました。

会社とのやり取りはどうなりましたか?

すべて代行の方がやってくれて、上司や人事と直接話すことはありませんでした。
返却物や書類のやり取りも郵送で済んだし、何のトラブルもなく退職できました。

思った以上にスムーズに進んだのも驚きでしたね。

退職後の生活はどう変わりましたか?

まず、ちゃんと眠れるようになったのが大きいですね。
体調が良くなると、心も前向きになってきて。婚約者ともゆっくり話せる時間が増えて、少しずつ関係も修復できている気がします。

今は転職活動を始める準備をしながら、ちゃんと自分の人生を考える余裕もできました。

趣味だった映画や音楽も楽しめるようになって、「自分の時間」を少しずつ取り戻しています。
「とにかく働く」だけだった自分から、やっと一歩踏み出せた気がします。

同じように悩んでいる人へ

「辞めたい」って思うこと自体が悪いことだと思って、ずっと我慢していました。
でも今なら言えます。自分の体と心を守るために、仕事を辞めることは甘えじゃない。
逃げでもない。立ち止まっていいんだって、退職代行を通じて気づくことができました。

本当に苦しいなら、まずは相談してみてください。あのときの僕みたいに、誰にも言えずに限界を迎える前に──。

あなたの人生は、あなただけのもの──

仕事に誇りを持つことも大切です。でも、それで自分の健康や人間関係を犠牲にしてしまっては、本末転倒です。
「辞めたいけど、言えない」そんな状況にある人こそ、退職代行という選択肢を知ってほしい。
川村さんのように、そこから救われた人はたくさんいます。

あなたの人生は、あなたのものです。
まずは、『だれかに相談する』から始めてみませんか?

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