退職代行体験談

将来が見えない働き方に悩んだときの考え方

なぜ「言えない」状態が続くのか

退職したい気持ちは確かにある。それでも、会社や上司を前にすると言葉が詰まり、結局はいつも通りの業務に戻ってしまう。帰宅後も仕事の場面が頭から離れず、「このままでいいのか」と考えながら眠れない夜を過ごす人は少なくありません。

特にSES企業に所属し、客先常駐を繰り返す働き方では、自分の意思より現場都合が優先されやすくなります。プロジェクトが終われば次の常駐先が決まり、将来やキャリアを考える余裕を持てないまま時間だけが過ぎていきます。その結果、先の見えない不安が積み重なります。


ここで結論を伝えます。退職を言えない状態は、性格の弱さや決断力不足が原因ではありません。立場の不安定さや職場環境、心理的な圧力が重なった結果として起きる、自然な反応です。この事実を理解することが、次の行動への第一歩になります。

体験者プロフィール

山本 恒一(やまもと こういち)さん|32歳・男性ITエンジニア(SES・常駐)/正社員

山本さんはSES企業に正社員として在籍し、客先常駐の現場を数か月から一年単位で移動する働き方を続けています。現場ごとに使用技術やルールが異なり、その都度キャッチアップが必要です。評価基準も不透明で、経験が積み上がっている実感を持てずにいます。

会社へキャリア相談をしても、「今は我慢してほしい」「次は条件の良い現場を探す」といった言葉が返ってくるだけでした。根本的な改善にはつながらず、状況は繰り返されます。退職を口にした場合、引き止めとして別の常駐先へ回される可能性も想像でき、その結果、はっきりと意思を示せずにいます。

年齢的にも将来を考える時期に差しかかり、スキルの専門性や市場価値への不安が強まっています。それでも生活を考えると、簡単に辞める判断ができず、気持ちと行動が一致しない状態が続いています。

退職を言えなくなる主な理由

今の働き方について、将来が見えないと感じることはありませんか?

正直、かなり感じています。でも会社に相談すると、次の現場の話にすり替わってしまうんです。

SESではよくある状況ですね。環境を変えたいという悩みが、配置転換で処理されやすい構造があります。

辞めたいと言った瞬間に、評価が下がる気もしてしまって…

そう感じると、発言そのものがリスクに思えてしまいますよね。

現場も人手不足で、自分が抜けたら迷惑がかかりそうです。

責任感が強い人ほど、そこに縛られがちです。ただ、体制を整える責任は会社側にあります。年齢的な不安はありますか?

30代に入って、次が決まらなかった場合を考えると怖いです。

年代が上がるほどキャリア不安は強くなります。それが行動を止めてしまう要因になることも多いですね。

退職を伝えるための現実的な方法

退職は、必ず直接伝えなければならないと思っていますか?

そう思っていました。でも、それが一番ハードルが高くて…

必須ではありません。文章で意思を示す方法もありますよ。

メールや書面なら、少し落ち着いて考えられそうです。

事前に内容を整理できるので、感情的になりにくいメリットがあります。社内に相談できる人がいない場合はどうでしょう?

正直、誰にも話せません。

その場合は、社外の相談窓口や専門サービスがあります。第三者が入るだけで、心理的な負担はかなり軽くなります。

退職届については、どう考えていますか?

まだ出す勇気はありませんが、準備する意味はありますか?

あります。準備するだけでも『選択肢を持っている』という感覚が生まれます。

それでも自分で言えない場合

頭では理解していても、行動に移せない感覚はありますか?

まさにそれです。理解はできても、体が動きません。

無理を続けると、集中力の低下や睡眠障害につながります。気づかないうちに心身へ影響が出ることもあります。

最近の生活リズムはどうですか?

仕事以外のことを考えられず、休日も気が休まらない状態です。

その段階まで来ているなら、早めに負担を減らす判断が必要ですね。

自分で伝える方法以外の選択肢は、考えたことがありますか?

正直、あまり考えたことがありません。

退職代行という手段があります。本人が会社と直接やり取りする必要はありません。

具体的には、どんな流れになるんですか?

事前に状況を共有し、指定日に代行業者が会社へ連絡します。手続きまで任せられて、費用は数万円が一般的です。

利用後のトラブルが心配になることはありませんか?

あります。後々問題にならないか不安です。

正社員であっても、退職の意思表示は本人の権利です。適切な手順を踏めば、法的な問題が起きるケースはほとんどありません。

会社からの引き止めについては、どう感じますか?

それも正直怖いです。

退職代行を通せば、本人への直接連絡を控えるよう伝えてもらえます。精神的な負担を避けられる点が大きなメリットですね。

周囲の目については気になりますか?

少し気になります。

一時的には気になるかもしれませんが、退職後も関係が続く職場は多くありません。将来を守る判断を優先して問題ありません。

話していて、少し気持ちが軽くなりました。

不安を抱えたまま我慢し続けるより、負担を減らす選択をすることが大切です。

自分を守る判断を後回しにしない

退職を言えない背景には、責任感の強さや立場への不安、将来に対する迷いがあります。その状態が続くほど、気づかないうちに心身への負担は大きくなっていきます。働き方そのものが不安を生み続けているなら、一度立ち止まり、選択肢を整理することが欠かせません。
退職は、必ずしも直接伝える必要はありません。文章で意思を示す方法もあり、第三者に相談する選択もあります。退職代行を使うことも、その一つです。自分に合った手段を選ぶ行為は、決して逃げではありません。人生を立て直すための前向きな判断です。自分を守る選択を最優先にすることが、次のキャリアへ進むための確かな一歩になります。

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