大学生アルバイトが選んだ「退職代行」という解決策
「バイトなのに、どうしてここまで我慢しなきゃいけないの?」
そんな疑問や怒りを抱えながらも、辞めたいと言い出せずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
今回は、大学生活と両立しながらコンビニで働いていた加藤祥子さんの体験談をお届けします。店長からの嫌がらせやLINEでの無視に苦しみ、退職代行を利用してようやく解放されたリアルなエピソードです。
体験者プロフィール
名前 加藤祥子(かとうしょうこ)さん
年齢 22歳
性別 女性
職業 コンビニアルバイト店員(大学生)
「辞めたい」より先に「怖い」がきちゃってた
加藤さん、コンビニのバイトは学生に人気ですが、いつから働いていたんですか?
大学1年の春からなので、2年半くらい続けていました。最初は優しいパートさんも多くて、居心地よかったんですよ。でも、店長が変わってから空気がガラッと変わって…。
店長が変わって何が起きたんですか?
新しい店長、40代くらいの男性だったんですけど、細かいことでネチネチ言ってきたり、機嫌悪いとあからさまに無視してきたり。「ありがとう」とか一切言わないのに、ミスがあったら10倍くらい怒鳴るんです。
それはストレスですね。
そうなんです。私は夕方からのシフトが多かったんですけど、「なんでお前、商品並べるのそんなに遅いの?」とか、「このやり方、前に教えたよね?」って、みんなの前でキツく言われるんです。怖くて店に行く前、毎回偏頭痛と吐きそうでした。
店長とはよく喋ってましたか?
そうですね、私からは喋ろうと頑張りましたが中々…。
この前のバイト中もレジの差異や廃棄削減ノルマを自腹補填させられたりと何で私が?という事がありました。
それは酷いですね。
はい、それが発端で辞めたくなりました。他にもLINE既読スルーでシフト確認もできない…
店長とのやりとりはLINEとかを使っていたんですか?
そうです。シフトの相談とか、急な用事があるときもLINEで連絡してたんですけど…。あるときから、既読はつくのに一切返事が来なくなって。たとえば「今週、土曜って出られませんか?」って送っても、無視。
既読無視は大人としての対応が酷いですね。
ですよね?シフトに穴をあけたくないから連絡してるのに、返信なくて結局その日出なきゃいけない。ほんと何なんだろうって。私だけじゃなくて、ほかの学生バイトも同じように無視されてました。
それでもすぐ辞めなかったのはどうしてですか?
なんとなく、バイトで退職代行って「大げさかな」って思ってたんです。でも、何度も辞めたいって伝えようとしても、店長が「え、は?」って返してきたり、「人手足りないんだから無理だよ」って流されるんです。
自分で辞められないってことが情けなく思えて。でも、精神的には本当に限界で、授業中もぼーっとすることが増えました。
そんな中で、退職代行を使おうと思ったきっかけは何ですか?
ネットで「バイト 辞めたい LINE無視」で検索してたら、退職代行っていう選択肢が出てきたんです。口コミとか見て、「あ、自分と同じような人、けっこういるんだ」って。それで思い切って相談してみました。
退職代行にお願いした日の夜は久しぶりにぐっすり眠れました。
どこかで心のモヤモヤが少し取れた感じがしました。
実際に退職代行ってどうでしたか?
まずLINEで無料相談ができたのがありがたかったです。事情を伝えたら「大丈夫です、連絡も代行します」と言ってくれて、あっという間に話が進んで。支払いもバイト代から出せる範囲だったので助かりました。
その日の夜には「もう会社との連絡は不要です」と連絡があって、私の中の何かがスーッと取れた感じでした。
店長やバイト先からの反応はありました?
何も来ませんでした。制服は郵送で返却して終わり。あんなに悩んでたのがウソみたいにあっさりでした。辞める時ってこんなに呆気ないんだと感じましたね。
辞めたあとの心境はどうでしたか?
不思議なくらいスッキリしてました。心が軽くなったっていうか、またちゃんと授業に集中できるようになったし、バイトも別のところで始めました。
今は大学のキャンパス内で事務のバイトをしてます。静かだし、ちゃんと感謝される環境で毎日気分が違います。
いま振り返ってみて、退職代行を使ったことに後悔はないですか?
まったくないです。むしろ、もっと早く使えば良かったって思ってます。退職代行って逃げじゃなくて「守るための手段」なんだなって。
私みたいに悩んでいる方は、一歩踏み出す勇気を持ってほしいですね。
まとめ
退職代行は、正社員だけじゃなく、アルバイトや学生でも使える選択肢です。店長からの理不尽な態度や、LINE無視などのパワハラまがいな行為で悩んでいるなら、自分の心と時間を守るための手段として考えてみてください。
「辞めたい」と思う気持ちは甘えではありません。我慢しすぎる前に自分を大切にする選択肢を持つことが大事です。加藤さんのように、一歩踏み出した先には、ちゃんと違う景色が待っているはずです。