退職代行体験談

看護師の苦悩

看護師の辛い日々、どうすればいい?

夜勤、委員、教育係。急性期の現場で働く看護師にとって、それは“当たり前”とされている仕事かもしれません。

でも、その当たり前が積み重なったとき、心が擦り切れていく瞬間があります。「もう無理かもしれない」と感じながらも、辞めることが怖くて動けない。

そんな状況にいる人は、決して少なくありません。今回はとある急性期病院で勤める看護師29歳・女性にお話しを聞いてみました。

引き継ぎ地獄で辞められない?

インタビュアー(あなた):今日はお話を聞かせていただきありがとうございます。まず、現在のお仕事について教えていただけますか?

利用者(私):こちらこそありがとうございます。急性期の病院で看護師をしています。29歳で、看護師歴は7年目です。

インタビュアー(あなた):急性期だとかなり忙しい現場ですよね。普段の働き方はどんな感じですか?

利用者(私):夜勤もありますし、委員会活動や教育係も任されています。新人指導もしているので、勤務時間外に記録や資料を作ることも多くて…。気づいたら心が擦り切れている感じです。

インタビュアー(あなた):それは本当に大変ですね。現場の業務だけでも負担が大きいのに、役割が重なっていますね。最近、特にしんどいと感じる出来事はありましたか?

利用者(私):はい。少し前に、師長から強い口調で叱責されました。業務のことだけじゃなくて、「あなたは向いていない」「責任感が足りない」と人格を否定されるような言い方をされて…。

インタビュアー(あなた):人格否定のような言葉は、とてもつらいですよね。その後、何かフォローはありましたか?

利用者(私):ありませんでした。むしろ「無理なら休職を考えたら?」と言われて…。それがきっかけで、自分の中で何かが切れてしまった感じです。

インタビュアー(あなた):休職を勧められるほど追い詰められていたんですね。そのとき、どんな気持ちでしたか?

利用者(私):ショックと悔しさがありました。でも同時に、「もう限界かもしれない」とも思いました。

インタビュアー(あなた):そこから退職を考えるようになったのでしょうか?

利用者(私):はい。でも、実際に辞めることを想像すると怖くて…。

インタビュアー(あなた):どんな点が一番怖いですか?

利用者(私):まず、退職理由を詰められることです。看護師の世界って狭いので、「なぜ辞めるのか」「次はどこに行くのか」と細かく聞かれるのが不安です。

インタビュアー(あなた):確かに、人間関係が密な職場ほどそういうプレッシャーがありますよね。他にもありますか?

利用者(私):引き継ぎです。今、教育係なので、新人の担当もいますし、委員会の仕事も抱えています。全部やりきらないと辞められないんじゃないかと…。

インタビュアー(あなた):いわゆる「引き継ぎ地獄」ですね。

利用者(私):そうなんです。何カ月も引き止められるんじゃないかと思って、動けません。

インタビュアー(あなた):その不安はとても多いです。ただ、実際の退職の流れについては誤解されている部分もあります。一般的に、医療職でも基本的な退職の権利は変わりません。

利用者(私):そうなんですか?医療職は特別だと思っていました。

インタビュアー(あなた):確かに責任の重い仕事ですが、法律上は他の職種と同じです。退職の意思を伝えれば、一定期間で退職は可能です。引き継ぎも「できる範囲」で行うのが基本です。

利用者(私):全部終わらせる義務はないんですか?

インタビュアー(あなた):はい。誠実に対応することは大切ですが、過度な引き延ばしや精神的な負担を強いるものは適切とは言えません。人員配置や体制は組織側の責任です。

利用者(私):そう聞くと、少し安心します。

インタビュアー(あなた):また、退職理由についても、詳細に説明する義務はありません。体調や家庭の事情など、必要最低限の伝え方で問題ないことが多いです。

利用者(私):それなら言えそうです。正直、パワハラを受けたことをそのまま話すのは怖いので。

インタビュアー(あなた):無理に伝える必要はありません。自分を守ることが最優先です。

利用者(私):看護師って我慢するのが当たり前みたいな空気があって、自分が弱いのかと思っていました。

インタビュアー(あなた):そう感じる方は多いです。でも、心が擦り切れるほど働き続けることは、患者さんにとっても良い状態とは言えません。

利用者(私):確かに、余裕がないとミスも増えますし…。

インタビュアー(あなた):もし、このまま今の環境で働き続けた場合、どんな未来が想像できますか?

利用者(私):正直、燃え尽きると思います。看護師自体を辞めたくなってしまうかもしれません。

インタビュアー(あなた):逆に、環境を変えた場合はどうでしょう?

利用者(私):少し怖いですが、回復できる気がします。急性期以外の働き方もありますし、もう少し自分を大切にできる職場を探したいです。

インタビュアー(あなた):その考えはとても前向きだと思います。最後に、同じように悩んでいる看護師の方に伝えたいことはありますか?

利用者(私):完璧に引き継ぎをしないと辞められないとか、理由を全部説明しないといけないとか、思い込んでいる人も多いと思います。でも、自分の心が壊れてしまう前に、逃げる選択も大切だと思います。

インタビュアー(あなた):ありがとうございます。とてもリアルで大切なお話でした。

利用者(私):こちらこそ、話して少し気持ちが軽くなりました。ありがとうございました。

引継ぎは完璧である必要はない

しかし、すべてを一人で背負い続ける必要はありません。会社という組織は、本来誰か一人がいなくなっても回る仕組みになっているべきものです。無理をして心身を壊してしまっては、これまで積み上げてきた経験や努力も活かせなくなってしまいます。
大切なのは、自分自身の健康とこれからの人生です。

「できる範囲で誠実に引き継ぎを行う」ことが十分な責任の果たし方であり、完璧である必要はありません。
自分を守る選択をすることは、決して無責任ではないということを忘れないでください。これから新しい環境で、心にも時間にも余裕のある生活を取り戻してほしいと思います。

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