我慢せずに、辞めたいって言っていいんです。
「モラハラやセクハラをされているが言いずらい」って、おかしな話ですよね。
でも実際、「指摘したいが言い出せない」「言ったその後の対応が怖い」「重責を押しつけられて辞めづらい」なんて声、よく聞きます。
今回は、そんな状況から抜け出すために退職代行を使った田中裕子さんにお話を聞いてみました。
実際どうだったのか、リアルな体験をぜひ参考にしてみてください!
体験者プロフィール
田中 裕子(たなか ゆうこ)さん| 女性38歳 派遣社員
大手通信会社コールセンターでスーパーバイザーとして勤務。
直属の正社員上司から日常的に容姿や年齢を揶揄する発言(モラハラ・セクハラ)。
派遣契約の更新を盾に「クレーム率ゼロを達成しろ」と不可能なKPIを課せられる。
苦情対応でメンタルを疲弊し、心療内科で適応障害と診断。
派遣元に改善を求めるも「大手との関係を壊せない」と動かず。
更新月を待たずに離脱したいが、慰留が激しいため弁護士同席型代行を依頼した。
もう限界…でも辞められなかった。そんな私を助けてくれた「退職代行」
当時の状況は、どんな感じだったんですか?
普段は派遣社員として、大手コールセンターのスーパーバイザーという現場のリーダー的な立ち位置で働いていました。リーダーといえば聞こえはいいですが、責任の重さは膨大ですよ。部下のミスやトラブルの矢面に立たされ、それに、人間関係の面倒までも見ないといけないですから。それだけじゃなく、上司からはモラハラやセクハラを受けていました。
例えば、どんな内容でしたか?
基本的には容姿や年齢をからかうようなことですね。「もうおばさんなんだから、無理しちゃだめだよ、若い子には勝てないんだからさ」とか。あとは、「まだ結婚しないの?婚期逃しちゃったんじゃない?」とかですね。
完全なハラスメントですね。
はい。こっちからしたら、「うるせー、余計なお世話です!」って感じでした。相手するのも途中から疲れてしまって、嫌になっていきました。
そこで退職したいと思うようになったんですね?
それもきっかけの一つではあるんですが、もっと大きな問題を抱えてまして。
一番の悩みとはなんだったんですか?
冒頭でもお話した、責任の重さです。それも、達成できそうな目標なら責務を全うしようと頑張れるのですが、無理難題ばかりを押しつけてくるんです。特にひどかったのが、「クレーム率ゼロを達成しろ」っていう目標でした。一桁台ならまだしも、ゼロですよ。そんなことはほぼ不可能なんです。
そうですよね。なかなか無謀なことですよね?
はい、設定する目標が高いのと無謀なことは違いますよって。当時、私は契約更新の時期だったので、それを盾に無理難題な要求をしてきたんだと思います。
ひどい話ですね。それでどうしたんですか?
その時は、苦情対応に追われていて、ほかのことを考える余裕は一切なかったです。働き詰めていたこともあり、次第にメンタルが疲弊していきました。その結果、心療内科に通院することになり、そこで適応障害と診断されました。
そうだったんですね。それで退職を決心したんですね?
はい!それで派遣元に改善の相談をしたら、「大手との関係を壊したくない」という理由で、全く動いてくれなかったんです。それどころか、退職も考えているという相談をしてみたら、どうしても残ってほしいと言われました。なんてわがままなんだって思いました(笑)。それでも私の意志は変わらなかったので、弁護士が同席しての退職代行サービスを利用することを決めました。
やり取りはどうだったんですか?
弁護士に今の自分の状況を伝えて、方針を決めました。あとは、弁護士と会社のやり取りを待つのみでした。もしも会社側が直接話したいと求めた場合は、弁護士が同席しての面談もあるそうですが、私の場合はなかったです。そのまま退職することができ、書類などの郵送物もやってくださり助かりました。
それはよかったですね。最後に、今「辞めたいけど言えない」って悩んでる人に、ひと言お願いします。
ハラスメントって指摘しづらいと思います。それに上の立場になると、責任も増えていき無理なことも無理と言えず我慢してしまうこともあると思います。だからといって、諦めないでほしいです。味方になってくれる人は、必ずいます。その時は、素直に頼ってみてください。
限界を感じたらすぐに、相談しよう!
このご時世生きていると、諦めたくなるようなことがたくさんあると思います。ですが、限界が来るまで我慢することはやめましょう。今は、あなたの味方になってくれる人や手段がたくさんあります。その一つとして「退職代行サービス」があります。たった一本の電話や相談が、あなたの人生をより良いものへと変えてくれるはずです。