「若いから我慢しろ」と言われ続けた僕が、退職代行で手に入れた自由

自動車部品の組み立てラインの派遣です。
求人票には「未経験OK、軽作業」とあったので、てっきり梱包などの仕事だと思っていたのですが、実際は溶接作業でした。
資格も知識もない僕に「現場で覚えろ」と言われ、安全講習すらないまま現場に入れられました。
その結果、火花を浴びて火傷を負いましたが、「そんなの誰でも通る道だ」と流され、誰にも相談できませんでした。
仕事が怖い、でも辞められないそんな日々でした。
本来なら、安全に関する最低限の指導は必須のはずです。
でもその基本すらなかったことに、大きな不安と怒りを感じていました。

 一番は、住む場所が仕事と直結していたことです。
寮付きの派遣だったので、辞めたらすぐに退去しなければなりませんでした。
しかも、寮費・食費・水道光熱費などが天引きされていたため、手取りは月9万円前後といった状況です。
まったく貯金もできないうえ、次の仕事の保証もなかったので、「辞めたら野宿かもしれない」と思うと、どうしても動けませんでした。
派遣元にも相談しましたが、「逃げたら次は紹介しない」と脅されるだけで、誰も本気で話を聞いてくれませんでした。
不安を抱えて声を上げても、大人として扱われるどころか、「若いんだから我慢しろ」で片付けられてしまう毎日で、どんどん心がすり減っていきました。

ある夜、スマホで「派遣 辞めたい 方法」と検索していたとき、退職代行の広告が目に入りました。
「LINEだけで退職」「即日対応」と書かれていて、最初は半信半疑だったものの、ホームページの相談例や仕組みを見て、「ここなら話を聞いてくれるかも」と思えたんです。
勇気を出してLINEを送ると、すぐに「状況は危険です。私たちにお任せください」と返信が届きました。
「誰かが本気で味方になってくれた」そう感じたのは初めてで、思わず涙があふれました。
ずっとひとりで耐えてきた分、その言葉にどれほど救われたかは、今でも忘れられません。

驚くほどスムーズでした。
LINEでやり取りするだけで、派遣元・派遣先への連絡もすべて代行してくれました。
僕は一切連絡せずに済んで、本当に助かりました。
火傷の件や職場環境のことも丁寧にヒアリングして伝えてくださいましたし、
心配していた寮も「数日間の猶予をください」と交渉してくださったおかげで、落ち着いて荷物をまとめて実家に戻ることができたのです。
数時間後には「退職手続きが完了しました」と連絡があり、やっと息ができたような気持ちになりました。
「辞めたいけど」と思い詰めていた時間が、あっという間に終わったことに驚きました。

まず、ちゃんと眠れるようになりました。
退職前は、夜中に目が覚めて出勤のことを考えるだけで胃が痛くなっていましたが、辞めたあとは朝までぐっすり眠れるようになりました。
体の傷ももちろんですが、精神的なダメージのほうが大きかったです。
今は実家に戻り、バイトをしながら少しずつ生活を立て直しています。
焦らず、次はちゃんと納得して働ける場所を選びたいです。
今なら、自分のことを守る判断ができると思えます。

若いから我慢しろ」とか「男なんだから耐えろ」といった言葉、私も散々言われてきました。
でも、それは相手を支配するための言葉だと感じています。
我慢しても、誰も助けてくれる人はいません。
退職代行を使うことは、逃げではなく“自分の人生を守る選択”です。
あのときLINEを送った自分に「よくやったです」と伝えたいです。
まずは相談してみてください。
あなたの未来は、あなた自身のものです。