契約条件の変更で板挟み状態に
「契約更新の条件が急に変わって、でも断れない雰囲気で…」そんな状況に置かれた経験、ありませんか?
特に公的機関や指定管理者制度の職場では、複雑な立場から「辞めたい」と言い出しにくいもの。
今回は、実際に退職代行を利用して公立図書館を退職した浅野さんにお話を聞いてみました。
体験者プロフィール
浅野優美さん(34歳)は、地方の公立図書館で司書として働く契約社員。
指定管理者制度のもと、民間企業に雇用されながら公的サービスに従事していた。
しかし受託企業の交代により雇用条件が大幅にダウン。時給は200円減、賞与もなしという厳しい条件での継続雇用を打診される。
さらに家族の介護問題も重なり、早期退職を希望するも役所と企業の板挟み状態で身動きが取れずにいた。
「逃げじゃない」——それでも不安だった私が頼った退職代行
まず、当時の職場環境について教えてください。
公立図書館の司書として5年間働いていました。指定管理者制度なので、市から委託を受けた民間企業の社員という立場でした。
利用者の方々とのやり取りも多く、やりがいのある仕事だったんです。
そんな中で、どのような変化があったのでしょうか?
受託企業が変わることになって、新しい会社から雇用条件の変更を告げられました。
時給が200円下がって、これまであった賞与も一切なしになると。年収で考えると50万円以上の減額です。
それなのに『継続雇用してもらえるだけありがたい』みたいな空気で…
かなり厳しい条件変更ですね。
しかも、継続雇用には雇止め同意書にサインが必要だと言われたんです。
つまり『いつでも辞めさせられる』ということに同意しろと。
34歳で転職活動も大変だし、でもこの条件で働き続けるのも…という状況でした。
他にも何か問題があったのでしょうか?
ちょうど同じ時期に、実家の母の介護が必要になったんです。
地元に戻る必要があったので、むしろ退職したい気持ちが強くなりました。でも、簡単に辞めるとは言えない状況だったんです。
なぜ辞めることを言い出しにくかったのでしょうか?
まず、公的なサービスに関わっているという責任感がありました。
利用者の方々には迷惑をかけたくないし、市の職員の方々との関係もあります。
それに新しい受託企業の担当者からは『せっかく雇用継続の配慮をしているのに』という雰囲気を感じて…
板挟み状態だったということですね。
そうなんです。
市の担当者には『民間企業の雇用条件なので』と言われ、企業の担当者には『公的サービスなので責任を持って』と言われる。
どちらに相談しても、結局は『もう少し頑張って』という話になってしまって。
退職代行を知ったきっかけは何でしたか?
友人に相談したときに教えてもらいました。『そんなに辞めにくい状況なら、プロに任せたら?』と。
最初は『逃げみたいで申し訳ない』と思ったんですが、調べてみると複雑な雇用関係の交渉も対応してくれると知って。
実際に相談してみていかがでしたか?
LINEで相談できるサービスを選んだんですが、担当の方がとても親身になってくれました。
指定管理者制度のことも理解してくれて、『複雑な立場だからこそ、第三者が入った方がスムーズですよ』と言ってもらえて安心しました。
実際の手続きはどのように進みましたか?
依頼してから2週間で全て完了しました。
私は一切職場に連絡する必要がなくて、退職代行の担当者が企業側と直接やり取りしてくれました。
引き継ぎ書類の作成だけは求められましたが、それも郵送で済ませられました。
手続き中で一番安心したのはどの部分でしたか?
やはり、自分で直接やり取りしなくて済んだことです。
『なぜ辞めるのか』『もう少し頑張れないのか』みたいな説得を受けずに済みました。
プロが間に入ってくれることで、感情的にならずに済んだのが良かったです
退職後の生活はいかがですか?
地元に戻って、母の介護をしながら新しい仕事を探しています。
図書館での経験を活かして、地元の教育委員会でパートタイムの仕事に就くことができました。
収入は下がりましたが、家族との時間も取れるし、精神的にはとても楽になりました。
退職代行を利用したことに後悔はありますか?
全くありません。むしろ、もっと早く相談していれば良かったと思います。
あのまま板挟み状態で悩み続けていたら、母の介護にも支障が出ていたかもしれません。
同じような状況で悩んでいる人に何かアドバイスはありますか?
『辞めたい』という気持ちは決して甘えじゃないということです。
特に公的な仕事や複雑な雇用関係の場合、個人で解決するのは本当に難しいと思います。
責任感を持つことは大切ですが、自分の人生を犠牲にする必要はありません。
退職代行について、どのような印象を持っていますか?
最初は『逃げ』だと思っていましたが、実際は『適切な問題解決の手段』だと実感しました。
特に複雑な立場にある人ほど、第三者の力を借りることが必要だと思います。
具体的にはどのようなサービスを利用されましたか?
私は労働組合が運営している退職代行を利用しました。LINEで相談できて、法的な交渉もしっかりしてもらえました。
料金も明確で、追加費用もかからなかったので安心でした。
最後に、悩んでいる人へメッセージをお願いします。
一人で抱え込まないでください。私のように板挟み状態になっている人は、きっと他にもいると思います。
まずは無料相談だけでも受けてみてください。解決策が見つかるかもしれません。
それと、周りの目を気にしすぎないことも大切です。『逃げ』だと思われることを恐れて、自分を追い詰める必要はありません。
振り返ってみて、一番大切だと思うことは何ですか?
自分の気持ちに正直になることです。
『責任感がある人だから』『真面目だから』と言われるのは嬉しいけれど、それに縛られすぎてはいけないと思います。
私の場合、退職代行を利用したことで、むしろ冷静に次のステップを考えられるようになりました。
感情的にならずに済んだのが、結果的に良い転職につながったと思います。
「辞めたい」は甘えじゃない。あなたにも頼っていい選択肢がある
複雑な雇用関係や公的サービスへの責任感から、「辞めたいけど言い出せない」状況に置かれている方は決して少なくありません。
浅野さんのケースは、そんな板挟み状態から抜け出すために、適切な第三者の力を借りることの大切さを教えてくれます。
限界まで我慢することはありません。退職代行は、あなた自身を守るための選択肢の一つです。まずは気軽に無料相談から始めてみてください。
きっと新しい道が開けるはずです。