退職代行を使った体験談：石田さんの「家族のために決断した退職」

MRは成果主義の世界なので、数字を出すことが何より大切だと思ってやってきました。
しかし、成果を出すたびに次の異動を言い渡される状況で、
やっと地域の医師との信頼関係ができたと思った頃には、次の地方に飛ばされる事もよくありました。
そのたびに妻と子どもには負担がかかり、単身赴任が当たり前になりました。
子どもの運動会も発表会も出られず、写真で成長を見守るだけ。
なのに会社では「成果を出せば家族だって納得するだろ」と言われ、
仕事を言い訳に自分も家庭から逃げていたのかもしれません。
夜遅くホテルに戻り、
「家族は本当にこれで幸せなのか」「自分は何のために働いているのか」と悩んで眠れなくなる日が続き、
心も体もボロボロでした。

私はこの会社に新卒で入社して、20年以上いました。
長年勤めてきたプライドもありましたし、
辞めると言った瞬間に上司や同僚の目が変わるだろうという恐怖もありました。
何より、これまで辞めたいと言った同僚が裏切り者として噂されるのを見てきたので、
自分もそうなるのが怖かったんです。
また、地方拠点は人数が少なく、自分が抜けたら支店が回らなくなるんじゃないかというプレッシャーもありました。
家庭と仕事、どちらが大事かという問いに、自分で答えを出せないまま、ズルズルと耐えていました。

妻から「もう限界だから、本気で辞めることを考えて」と言われたとき、
初めてネットで”退職 会社 辞めたい”と検索しました。
最初に退職代行の文字を見つけたときは、正直、これは自分には関係ないと思いました。
20代の若い人向け、アルバイト向けのものだろうと…。
しかし口コミを読んでみたら、正社員や管理職クラスの人も利用しているケースがあって驚きました。
逃げではなく家族を守る行動だと思い直し、試しにLINE相談してみたところ、
スタッフの方がとても落ち着いた口調で親身に話を聞いてくれて、
「こういう悩みを持つ人は多いので大丈夫ですよ」と言われたとき初めて自分も相談していいんだと思えました。

驚くほどスムーズでしたよ！
LINEで相談した翌日には、会社に私の退職意思を正式に伝えてくれて、
「これ以降、石田さんへの直接連絡はお控えください」と釘も刺してくれたそうです。
引き止めは一切なく、自分が関与しなくてもすべて進みました。
退職に必要な書類のやりとりについても丁寧に指示があり、
面倒な連絡もすべて退職代行の担当者が窓口になってくれました。
辞めるときこそ誠意を見せないといけないと思っていた自分にとって、
誠意とはまず自分と家族を守ることだと気づけた瞬間でもありました。

まず何よりも、妻と子どもとゆっくり食事ができる日常が戻りました。
もういいから仕事のことは考えないで！と言われたとき、涙が出そうになりました。
今は地元で在宅ワークの営業職をしながら、家庭中心の生活を送っています。
退職に迷っていたあの時間が本当にもったいなかったと感じます。
後悔は一切ありません。

辞めたいと思うことは甘えじゃありません。
むしろ自分と家族を守るための一歩だと、今なら言えます。
私は退職代行を使いましたが、LINE相談だけで進められて本当に安心でした。
最初は相談だけでもいいと思います。
話を聞いてもらうだけで気持ちは変わりますし、自分の選択肢を知ることはすごく大切です。