夢だった仕事を、退職代行で手放した私の決断
「辞めたいけど、周りの社員が怖くて言い出せない」
「働くのがつらい。でも、辞めることは無責任で良くないと思い込んでしまっている」
そんなふうに、自分の気持ちを押し殺しながら、毎日を過ごしていませんか?
今回お話を伺ったのは、夢だったインテリア業界でデザイナーとして働いていた平野佳奈さん(34歳)。彼女は、想像を超える過酷な働き方に心身ともに追い詰められ、最終的に「退職代行」という手段を選びました。
実際にどんな経緯で退職に至ったのか、なぜ自分の口で「辞めます」と言えなかったのか。
そのとき感じた思い、そして辞めたあとの生活の変化まで、赤裸々に語っていただきました。
体験者プロフィール
平野 佳奈(ひらの かな)さん|34歳・インテリアデザイナー
学生時代から憧れていたインテリアの仕事に就いたものの、サービス残業は当たり前、トラブル時には自腹で費用を補填させられるなど、劣悪な環境に心身を追い詰められていきました。
病院で「このままでは倒れますよ」と医師に休養を勧められた彼女が選んだのは、「退職代行」という選択肢でした。
逃げじゃない。私は、退職代行でようやく生き返った。
佳奈さん、まずは当時の状況について教えてください。
はい。インテリアデザイナーの仕事に就くのは、子供の頃からの夢でした。空間を演出することが好きで、実際に就職が決まったときは本当に嬉しかったです。最初のうちは、忙しくてもやりがいがありましたし、クライアントに喜んでもらえると「この仕事に就いてよかった」と感じていました。
でも、現実は想像以上に厳しくて、常に納期に追われ、どんなに勤務時間が長くても残業代が出ないのは当たり前、という雰囲気でした。
あとは、プロジェクトがキャンセルになると、事前に準備していた備品や資材の費用が無駄になることもあり、「会社として補填する仕組みがないから…」と、担当者が“自主的に”一部を負担するような空気がありました。
えっ、自腹で補填されていたんですか?
はい。もちろん、強制されたわけじゃないと言われればそれまでなんですけど、そのような社内の雰囲気と、「現場に迷惑をかけるのは嫌だ」と思って、自分から払ってしまっていました。
それは、精神的にもかなり負担でしたよね…。
そうですね。嫌だな…と思いつつ、「私が我慢すればいい」と思っていました。
でもある日、現場で突然立ちくらみがして、そのまま動けなくなってしまって。病院で診てもらったら、「自律神経失調症の初期症状」だと言われました。「このまま働き続けたら、倒れますよ」と。
その言葉を聞いて、やっと気づいたんです。
あ、もう限界なんだなって。
その状況でもすぐに退職を決断できなかったんですよね?
はい。実はその後、一度だけ上司に「医師からの指導もあり、退職を考えています」と伝えたことがあったんです。でも、「別に病気じゃないんだよね?皆も頑張ってるんだからもうちょっと頑張れない?」と言われてしまって。すごくショックでした。言い返せなかった自分にも腹が立ちましたけど、それ以上に「何を言っても無駄だ」と感じてしまって…。
自分の気持ちを押し殺してしまったわけですね。
そうですね。「辞めたら次の職が見つからないかも」「自分が欠けることで周りに迷惑をかけてしまう」と。頭の中では「もう続けられない」と思っているのに、実際には動けなかったんです。
そこで「退職代行」を知ったきっかけは?
SNSでたまたま見かけたんです。最初は、「他人に辞めることを頼むなんて、社会人としてどうなんだろう」って思いました。でも、そのときの私にはもう、会社とやり取りするだけの気力も残っていなくて…。とりあえず、LINEで相談してみたんです。
そしたらすぐに返事が来て、「大丈夫ですよ、一緒に手続きを進めましょう」と言ってくれて。その言葉だけで、もう救われた気持ちになりました。
実際に依頼してみて、どうでしたか?
LINEで必要事項をやり取りして、数日後には「退職が成立しました」という連絡が来ました。会社に出向く必要もなかったですし、電話も一切不要でした。
何より良かったのは、もう上司と話さなくていいという安心感です。自分で言っていたら、また引き止められていたと思います。あの空気を思い出すだけでも、今でもちょっと心臓がバクバクします。
「頼んでよかった」と思ったのはどんな瞬間でしたか?
退職が正式に決まった夜ですね。ベッドに横になって、「明日はもう行かなくていいんだ」と思った瞬間、涙が出ました。肩の荷がすべて降りたようで、心がスッと軽くなりました。
辞めたあとの生活はどう変わりましたか?
退職後、しばらくは実家でゆっくり休んでいました。食事も睡眠もまともにとれてなかったので、最初はただ寝てばかりの日々でしたが、少しずつ回復していくのがわかりました。
今は、近所のカフェで週3だけアルバイトをしています。お客様と雑談しながら接客をしているんですが、「こんなに楽な気持ちで働けるんだ」と驚いています。
最近になって、また少しずつデザインの勉強を再開しました。前のような働き方は難しいですが、「もう一度好きなことに向き合いたい」と思えるようになったのは、いい変化だと思っています。
いま、同じように悩んでいる人に伝えたいことはありますか?
「辞めたい」という気持ちは甘えじゃありません。限界がくる前に、自分を守ってほしいです。あのとき退職代行を使っていなければ、私は今ごろどうなっていたかわかりません。
私は【〇〇退職代行】さんにお願いしたんですが、LINEだけで手続きが完結して、料金もわかりやすかったので、安心して任せられました。
「もう無理かも」と感じたら、一度相談してみてほしいです。
自分の人生、ちゃんと守れてますか?
「退職代行なんて使うなんて、甘えだと思ってた」
佳奈さんのように、そう思い込んで苦しんでいる人は少なくありません。
でも、自分の心や体を守れるのは、自分しかいません。
限界を感じたら、無理に我慢し続ける必要はありません。
退職代行は手段です。
まずは、LINEなどで気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
きっと「ここから抜け出せるんだ」と感じられる一歩になるはずです。