在宅の業務委託でも、もう我慢しなくていい。
「子どもが体調を崩しているのに、仕事を休めない」
「在宅ワークなのに、なぜこんなに追い詰められているの?」
そう思いながら、誰にも相談できず、ひとりで苦しんでいませんか?
今回お話をうかがったのは、業務委託の在宅事務として働いていた松本結衣さんです。
成果報酬のプレッシャーと家庭の問題に板挟みになりながらも、退職を言い出せなかった彼女が退職代行という選択で救われた経験を語ってくれました。
体験者プロフィール
松本 結衣(まつもと ゆい)さん|38歳・テレワーク事務(業務委託)
子どもが不登校になり自宅での対応が必要になったが、成果報酬型の業務委託で休めないプレッシャーに限界が来た。
収入不安と罪悪感で精神的に追い詰められていた。
家庭と仕事に挟まれて苦しかった私を、退職代行が救ってくれた
まず、当時の働き方について教えてください。
在宅で企業の事務サポートを請け負っていました。契約は業務委託で、時給制ではなく成果報酬だったので、やればやるほど収入になる仕組みです。
最初は自由度もあってありがたかったのですが、子どもが学校に行けなくなってから状況が変わりました。
日中も家での対応が必要になって、でも納品や締め切りは待ってくれない。
「母親なんだから子どもを優先しなきゃ」と思いつつ、「働かないと収入がゼロになる」という不安が常にあって…。
仕事と家庭、どちらにも全力を出せない苦しさがあったんですね。
まさにそれです。
仕事中に子どもが声をかけてきてもイライラしてしまったり、逆に申し訳なくて泣いてしまったり…。夜中に一人で作業して、朝には笑顔を作って、そんな毎日を半年以上続けていました。
ある日、納期の遅れを指摘されたときに、クライアントから冷たいメッセージが来て...。「納品が遅れるなら他の人に頼みます」って。 その瞬間、なにかがプツンと切れてしまったんです。
そのとき「辞めよう」とは思いましたか?
思いました。でも、自分から「辞めます」って伝えるのが怖かったんです。相手は会社じゃなくて個人事業主だから、正社員みたいに手順があるわけでもないし…。感情的なトラブルになったらどうしようって、不安のほうが大きくて。
あと、どこかで「自分の甘えなんじゃないか」とか、「子どものことを理由にしていいの?」という罪悪感もありました。
そんな中で、退職代行を知ったきっかけは?
ネットで『業務委託 辞められない』と検索したときに、たまたま見つけたんです。最初は「こういうのって正社員向けじゃないの?」と思いました。
でも、相談してみたら「個人契約でも対応可能です」と言われて。LINEで状況を送るだけで、「代行連絡もできますよ」「交渉が必要なら弁護士を通します」と丁寧に教えてもらえて、肩の力が抜けました。
実際に依頼してみて、どうでしたか?
驚くほどスムーズでした。翌日にはクライアントに退職の意思を伝えてくれて、直接のやりとりは一切不要でした。不安だった解約手続きも必要な文面を整えてくれたので、私はそのまま任せるだけでした。
「本当にこれで終わるの?」と最初は信じられない気持ちでしたが、実際に終わったあとすごく静かな時間が戻ってきて…。涙が出るほどホッとしました。
退職後、どのような変化がありましたか?
まず、子どもと向き合う余裕ができました。何でもない会話をする時間が、本当に幸せで…。「仕事を辞めたからこそ守れたものがある」と今は思えます。
その後、家計を少し見直して、週に数日だけできるパートを探しました。焦らず家族と向き合える働き方を選べたのも、退職代行のおかげです。
あのとき、退職代行を使って後悔はありませんか?
まったくありません。むしろあのとき助けを借りなかったら、私は今も苦しみ続けていたと思います。
家族のこと、契約のこと、自分のメンタルのこと... 。全部を一人で抱える必要なんてなかった。誰かを頼るという選択は、決して弱さじゃないんだと気づきました。
以前の私は、誰かに頼ることは無責任なことと思い込んでいたんです。でも今ならわかります。無理を重ねて心が壊れてしまうことのほうが、よっぽど無責任だったと。
一歩踏み出してみて気づいたのは、世の中にはちゃんと助けてくれる人たちがいるということ。LINEのやりとりひとつでも、安心感がありました。最初の一歩ってすごく怖いけど、それがすべてを変えるきっかけになります。
最後に、今まさに悩んでいる方にメッセージをお願いします。
「辞めたい」って思うことに罪悪感を持たないでほしいです。状況や背景がどうであれ、自分の心と体を守るのは自分にしかできません。
退職代行は逃げる手段ではなく、守るための手段です。私のように業務委託でも相談できるところはたくさんあります。
大げさじゃなく、人生が変わる選択になることだってあるんです。
私も、退職代行をきっかけにやっと深呼吸できるようになりました。今こうしてお話できているのも、あのとき誰かを頼ったからです。
だから、不安なときは、まずはLINEで相談してみるだけでもいいと思います。名前を出さなくても大丈夫。あなたがあなたの人生を取り戻すための、小さな第一歩になります。
仕事よりも大切なものがあるとき、頼れる選択肢がある
仕事に責任を感じるのは素晴らしいことです。
でも、あなたが壊れてしまったら、その仕事も続けられません。
在宅で働いていても、業務委託でも、誰かに助けを求めていい。退職代行は、そんなときに頼れる「やさしい手段」のひとつです。
「辞めたいけど言えない」
そんな気持ちが胸の中にあるならどうか自分を責めずに、まずは相談だけでも始めてみませんか?